ぶどう 詳細
ぶどう(葡萄)とは
■クロウメモドキ目ブドウ科ブドウ属 (英)Grape (仏)Raisin
ブドウはブドウ科の木になる果実で、世界中に様々な品種が自生していました。日本に昔から自生している山ブドウもその一つです。
ヨーロッパやエジプトでは古くから栽培され、ワインも作られていました。古代エジプトの頃には既に栽培が始まっていたらしく、壁画などにその様子が示されています。日本では山ブドウは昔から自生していましたが、奈良時代にシルクロードを経て中国から伝わったとされています。その系統が山梨で自生していた物を鎌倉時代になって栽培されるようになったというのが現在の甲州ブドウです。
■さまざまな品種があるぶどう
一言に『ぶどう』といっても誰もが知っているデラウエアや巨峰をはじめ、白ブドウ系や赤ブドウ系という分類以外にも、アメリカ系やヨーロッパ系、アジア系など、原産地の違いによる大別など色々な分類があります。その色や形、大きさや味わいはそれぞれ個性があり、収穫(旬)の時期も微妙に違います。
当園で取り扱っている主な品種
■サニールージュ
■巨峰
■ブラックビート
■ピオーネ
■シャインマスカット
■クィーンニーナ
■ロザリオビアンコ
■甲斐路
選び方と保存方法
■選ぶポイント
色が濃く、表面に張りがありブルームと呼ばれる白く粉をふいたような物ががしっかりと付いているものを選びます。また、枝の色が緑で、切り口が新しい物を選んでください。
実がびっしりと隙間なく付いているものを選んでください。
■保存方法
房のままの場合は、なるべく実に負担がかからないよう一房ずつ乾燥しないよう袋などに入れ、野菜庫に入れます。水に浸けると傷みが早くなるので、洗うのは食べる直前にしましょう。
房のままでなくても良いなら、実を一粒一粒枝から切り離しジップロックなど密封袋に入れて野菜庫に入れてください。切り離す時に、枝から引きちぎると、実の枝が付いていた部分に穴があき、果汁がにじみ出て傷みを早めてしまいます。なので、実を傷つけないようハサミで枝を2~3ミリ程実側に残して切り落ちしていきます。また、洗うのは食べる直前にします。
■冷凍保存
冷凍する場合は、上記の実を房から切り離して保存する方法で、その密封袋に入れたまま冷凍します。食べる時は食べる分だけ取り出し、さっと水洗いをすれば表面だけ溶け、皮が剥きやすくなり、シャルシャリしたシャーベットのように食べられます。また、解凍しきっても、枝の付け根がちゃんと蓋をしてくれているので果汁の流失も最小限に抑えられます。
ぶどうの美味しい食べ方
■生食として
フルーツサラダやタルトのトッピング、ゼリー寄せなどに。生食の場合、冷やしすぎると甘味が感じられなくなってしまうので、常温で保存し、食べる間際に冷水に浸けて冷やすのがベストです。
■加熱して
ジャムにしたりジュースやソースに仕上げることも出来きます
■ピューレ状にして
シャーベットやムースに仕上げたり、ペクチンを使ったゼリーなどにもできます。
ぶどうに含まれる栄養素とその働き
■ブドウ糖による疲労回復効果
ぶどうには体内に吸収されやすいブドウ糖や果糖などの糖質が多く含まれており、これらは体内で代謝の経過を経ずにそのままエネルギーになってくれるので、疲労回復効果が非常に大きいと言えます。
■脳の働きをよくします
ブドウ糖や果糖などの糖質は直接脳の栄養源となり、脳の働きを活発にし、集中力を高める効果があります。
■アントシアニンなどのポリフェノール
ブドウにはポリフェノールが沢山含まれています。特に皮や種の部分に多く、これはガンや動脈硬化の予防に効果があるといわれています。また、その中のアントシアニンは色素成分で赤ブドウに沢山含まれており、目の疲れや糖尿病による目の病気など、視力回復につながる重要な役割を果たす成分として注目されています