もも 詳細
桃(もも)とは
■バラ科モモ属 (英) Peach (仏) Peche
桃はバラ科桃属の木になる果実で、中国が原産とされています。日本では縄文時代から既に種が見つかっていますが、主に食用として本格的に栽培が始まったのは江戸時代位からとされています。明治時代に入り、中国から水蜜桃が輸入されるようになり、それを品種改良した物が現在一般に流通している色々な桃の原型となっています。
■さまざまな品種がある桃
桃といっても、それを品種であげると数え切れないくらいの種類があります。それぞれ、微妙に違いがあるのです。一般に桃として店頭に並んでいるものを分類するにも二通りの分け方があります。
■三つの系統
品種の系統で分けると、「白鳳系」「白桃系」「黄金桃系」の三つになります
■収穫期で分けたりもします
収穫時期でわけると、早生主、中生種、晩生種の三つです。それぞれの品種ごとで、収穫できる期間は10日間程度短く、早生種に始まり、中生種、そして晩生種へとシーズン中次々に品種は変わっていきます。
当園で取り扱っている品種
■ちよひめ
■日川白鳳
■加納岩
■白鳳
■浅間白桃
■なつっこ
■川中島白桃
■黄美娘
■黄金桃
選び方と保存方法
■選ぶポイント
- 色
全体にはっきりした紅色で色付いているものを選びます。ボケた紅だったり、黒ずんだ紅はよくありません。色付いている部分に白い斑点が表れている物は美味しい印です。そして、枝についていた側の色を見て、綺麗な白い色のものを選びます。緑がかったものは未熟果で、黄色みを帯びてきているのは鮮度が落ちてきたものです。
傷やあたって茶色っぽくなった部分があるものは言うまでもなく避けましょう。 - 形
縦に伸びる縫合線(割れ目)に対して左右対称の物を選びます。大きさは、概して大きい物の方が美味しい物が多い傾向にあります。作り手も大きい物の方に手をかける傾向にあります。 - 香り
鼻を近づけて甘い香りが立ってるものを選びます。
■保存方法
未熟でまだ硬い桃は、常温で柔らかくなるよう追熟させます。未熟なものを冷蔵庫に入れると追熟せず、そのまま傷みはじめてしまいます。熟して食べ頃の物は冷蔵庫に長時間入れる場合は、1つずつ紙に包んでビニールやポリの袋に入れて野菜庫に入れます。日持ちしないので、早めに食べましょう
桃の美味しい食べ方
■冷やすのは食べる直前に
桃は、冷やしすぎると味が落ちるので、提供する1~2時間程度冷蔵庫で冷やすといいです。
■切り方
切り分ける際には、 先に皮を剥き、種をかすめるように果肉をそぎ切りにしていきましょう。
また、桃は枝についていたのと逆側が糖度が高くなっています。一切れずつ不公平が無いように、縦にくし切りにするのが良いでしょう。
■湯むきで皮をむく
コンポートを作る場合など、やや未熟な桃は手で皮が剥けないことが多いです。そういう場合は湯剥きしましょう。 沸騰させている熱湯につけて氷水に落とすと、比較的楽にむけます。
■生食以外にも
生食はもちろん、コンポートやジャム、タルトにしてもおいしいです。また、ピューレにしたもので、ムースやシャーベットにも適しています。
生食ではそれほど美味しくない小ぶりの物などは、コンポートにすると煮崩れも少なく美味しいデザートが作れます。
桃に含まれる栄養素とその働き
■桃の主成分は果糖
桃の主成分は果糖です。この果糖はフルクトースとも呼ばれ、砂糖の1.5倍甘味を感じる単糖類で、体内で代謝の過程を経ずにエネルギーとなるので、 疲労回復には即効性のある有効な栄養源と言えます。
■お腹すっきり便秘も解消
桃にはペクチンなど食物繊維も沢山含まれています。水溶性食物繊維は整腸作用があるので、便秘予防に効果があります。
■カリウムは筋肉にとっても欠かせないミネラル
カリウムはナトリウム(塩分)を排泄する役割があり、高血圧に効果があります。また、長時間の運動による筋肉の痙攣などを防ぐ働きもあります。逆に不足すると、筋肉が弱り、障害を起こすそうです。